実はずっと、アルミホイールを検討していました。 「アイオロス5D3 TLR」には何の不満もないどころか、僕なんかにはもったいない「神ホイール」。購入から2年が過ぎた今も、乗るたびに惚れ惚れするくらい最高のホイールです。 ただ、そこはカーボンホイール。当たり前ですけど、どんどん傷付くんですよね。。。 「ガンガン使い倒せる頑丈なアルミホイールがあったらいいな」 いつからか、そんな風に考えるようになっていました。 アルミ導入に際して考えていた条件は… ○もちろんクリンチャー ○あまり軽さにはこだわらないけど、出来れば重量1500g程度 ○ワイドリムにはこだわりなし ○どちらかとえば登り重視だけど、平地も使えるオールラウンドさも欲しい ○下りブレーキ性能重視 …といったところ。そうすると、自ずと候補は絞られてきますよね。 ナイト&ミレの「王道系」か、マビック・キシリウム系か… また今回はお値段的なところも考慮して中古まで範囲を広げて密かに検討していたところ… 東京の某有名中古ショップのウェブサイトに、僕のハートを射抜くヤツを発見。 「キシリウム プロ エグザリット オートルート」。 このホイールの存在は実は以前から知っていて、2年前に登場したマビックお得意の限定モデル。 そして、のちにまったく同じスペックでデザイン(デカール)違いの通常盤「キシリウム プロ エグザリット」がしれっと登場するマビック商法(爆)。 そんな限定版「オートルート」の中古品をウェブページの片隅に見つけてしまったのです。 程度もなかなか良さそうで、新品同様の「新同品」とまではいかないまでも、ほとんど使用感のない「美品」。ウェブの写真で見ても小傷程度で、2年前の限定モデルとしてはかなりの「掘り出し物」な雰囲気。 まだその時点では軍資金がなかったので、「もしも売れたら縁がなかったと諦めよう」と思いつつ2カ月、3カ月が過ぎ… う、売れねぇ(爆)。 同じ東京の有名ショップに、「キシリウム プロ エグザリットSL」の新品在庫を見つけたのです。 「SL」の方はすでに廃盤になったナローリムモデル(C15)。もともとワイドリムにはこだわりがない…というか、どちらかといえば懐疑的な方なので、ヒルクラメインを考えるなら実はこちらの方がいいのでは…。 ただ、こちらは新品ということでお値段もそれなり。中古のオートルートに比べて倍とまではいかないものの、けっこうグっとくるお値段。 マジメにかなり迷いましたが、最終的に決め手になったのは… デザイン(デカール)♡ オートルートの何がいいかって、やっぱりあの「青×黄」の専用デカール! そのデカールにこだわらければ、通常盤の新同品の方が安いという不条理に悶絶しつつ、いってしまいました。マビック商法、恐るべし…(涙)。 まあやっぱり趣味ですからね。見た目は重要ってことで(キリッ)。 …と、最初からマビック一択だったかのように感じられるかもしれませんが、実は先日の妙義軽井沢ライドでりょうたパパさんの新輪「シャマル ミレ」を試させてもらった時、迷いが(笑)。 すんごく良かったんですよね! 特にいいなぁと思ったのが、滑らかなハブの回転。評判通りのツルンツルン感で、「こ、これは…」と。 そして、ちょっとNETをめくっただけでもあちこちで目にする「マビックのハブ(ベアリング)の回転はイマイチ…」という噂。 USB仕様のミレとまではいかなくても、本当にかなり渋かったらどうしよう…と一抹の不安がありました。 それに関しては、「オートルート」を購入する時に、いかにも普段走ってそうな店員さんにストレートにぶつけてみました。返ってきた答えは… 「う〜ん、確かにカンパ系に比べると回らないとは思いますが、実走で『渋い』とガッカリするほどではないと僕は思いますけどねぇ。裏を返せば、カスタマイズの楽しみも残っているわけですし」 その言葉を信じ、いったりましたよ(笑)。 ちなみに、この不器用が取り付けは自分で! 幸い、マビック絡みの作業系ネタはネットに山ほどアップされているので、参考にしつつ、ブレーキシュー交換含めて、冷や汗全開で自宅で取り付け作業。 ハブのオイルアップは購入店で「済み」とのことでしたが、お勉強のためにやってみました。 想像していたよりはずっと簡単で、ホッ。 ただ、特にブレーキ回りやリヤの変速調整に関しては、どうにかこうにか自分でやってみたものの、かなり不安だったのでいつものショップに行って工賃を支払い、再確認&再調整していただきました(店長ありがとう!)。 昨日、江戸川&運河からの手賀沼ルートでシェイクダウン。 さて、肝心のファーストインプレッションは… 「回転、全然渋くないやんけ⁉︎」 たまたま「当たり個体」だったのか、それとも乗り手が鈍感なだけなのか。 ぶっちゃけ、アイオロスに比べてもまったく劣ることなく普通にスーっと進みますよ、これ。 確かオートルートはカーボンモデルのみセラミックスピード社のセラミックベアリングを奢っていて、アルミモデルはノーマルのシールドベアリングのはずなのですが…。 「間違えてセラ玉入ってるんじゃないの⁉︎」っていうくらい、ペダルを回している時も、足を止めて惰性で進んでいる時も、申し分のないくらい回ります。 セラミックにいかないまでも、接触式のベアリングを非接触式に打ち替えるだけでもかなり変わる…なんて言われてますけど、とりあえずはこれで十分だなぁというのが率直な感想。それとも、打ち替えたらもっと凄くなるのか(ゴクリ)。 見た目は… さすがに50㎜ディープのアイオロスに比べたらちょい貧相になったかな(苦笑)。 まあでも軽快感があって、これはこれで新鮮。それに、リムの薄さは極太きしめんスポークの存在感が補ってくれているので、それほど違和感はなし。 意外なほど回る感触のハブ。 そして同じくらい驚いたのが、ズバリ乗り心地の良さ! 「お皿感」が強かったディープのアイオロスに比べて、スポークのバネ感がハンパねぇ。 これ、単にロープロリムなせいなだけ? オートルートのスポークは「ジクラルスポーク」と呼ばれる、いわゆるアルミスポーク。 これがまた極太きしめん系で、走り出す前はいかにも乗り心地は悪そうに思えたんですが…。 お尻に突き上げる振動が明らかに角が丸められたもので、大げさに言うとサドルをクッション性の高いものに交換したかと錯覚するくらい。 うん、これはロングもいけそうだぞ⁉︎ ラチェット音はオイル入れたてのせいか、かなり小さめ。 アイオロスのスターラチェット(36T)の賑やかなセミの鳴き声系「ジーーーーーー」に比べると、より自転車らしい「カチカチ系」。ずっとDTスイスの音に慣れてきたので、これはこれで新鮮。 踏み出しのカカリ的にはスターラチェットの36Tじゃなくノーマルの18Tに近い感じかな。 ホイール重量自体は、実はアイオロスより重い1475g(アイオロスは確か1440gくらいだったような)。さらに、マビックは重量詐欺でも有名なので、おそらく実測重量は1500g越え。今、ジテツウ機のマドンで履いている2世代前の「ボントレガー レースXライト」と同じくらい? しかしリムが軽いせいか、単純な漕ぎ出しの軽さは明らかに「アイオロス」や「レースXライト」より上。スルスルと走り出し、すぐにスピードが乗ってきます。 「SL」ならもっとシャッキシャキだった…⁉︎ いや、僕にはこれで十分だなぁ。これは登りも期待できそう。 漕ぎ出しは軽く、乗り心地は抜群なのに、剛性感もしっかり高い。 車で例えるなら、硬いのにしなやかに凸凹をいなしてやりすごしてしまうビルシュタインサスのレガシィって感じ⁉︎(分かりにくい?) ダンシングで踏み込んだ時にバイクが跳ねるように「クンッ、クンッ」と前に出ていく感触は、実に独特なもの。これがマビックか…。 そして何より、エグザリットブレーキ!(笑) 音は「ピィーーーー」、「キュィーーーーン」? 歯医者さんのドリルが遠くで鳴っているかのような特徴的な音。ダメな人もいるみたいですが、惚れた弱みか、僕はかなり気に入ってしまいましたよ。 シューは新品ですが、ホイールは中古のせいか、心配された爆音はなし。キュっとロックするくらいわざと強めにかけても、「ピィ!」と静かに止まります(笑)。 ショップの店長いわく、一度リムに当たりが出てしまえば音を抑えるトーインにもさほど神経質になることはなく、むしろ付けすぎるとブレーキ自体の効きが悪くなってしまうだけだとか。 新品の最初はかなりすごい音がするらしいのですが、この点は中古でラッキーだった点(爆)。 しかーし、もちろんアイオロスに劣る点もあります。それはズバリ、「空力」ですよね。 時速40㎞と言わずとも、30㎞程度の高速巡航では、やはりアイオロスが1枚も2枚も上手。あと、向かい風をくらった時の無抵抗感もアイオロスに軍配。たぶん、下りの疾走感もアイオロスの圧勝でしょう。 ま、これは想定内だし、致し方ないでしょう。なんたって相手は50㎜カーボンディープですからね。。。 さてさて、とりあえずは大満足の「オートルート」導入と相成ったわけですが、明日は早くもお山に持ち込み、その感触を確かめてきたいと思っています。
by pcblue
| 2018-06-02 11:10
| インプレ
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Comments(2)
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りょうたパパ
at 2018-06-02 23:02
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pcblueさん、こんばんは!
出た〜!行く行くとは思っていましたが、ついに行かれたんですね〜(笑) 早速のシェイクダウン、おめでとうございます! インプレもかなりの高性能な感じでいいですね〜。見た目もカッコイイ! 後はお山がどんな感じか楽しみですね(^_^)
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pcblue at 2018-06-03 04:50
♪りょうたパパさん♪
おはようございます! はい、見事にいってしまいました(笑)。ミレに乗らせて頂いた時は正直グラっときましたが、これも何かの縁ということで、初志貫徹しました。 河川敷での感触は予想以上。さて、お山ではいかがでしょう⁈
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by pcblue カテゴリ
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