「自転車沼」にはどっぷりと浸かっている僕ですが、今まで、幸いにして「サドル沼」には無縁の自転車生活を送ってきました。 4年前、クロスバイクに乗り始めた頃は、もう少し走るだけでお尻が痛くて痛くて! 「これがスポーツ自転車の洗礼か〜」なんて思いつつも、毎回、ジテツウでクロスバイクに乗る時は悶絶していたのを覚えています。 今思えばそのクロスに付いていたサドルは「フカフカ」と表現してもいいくらい軟らかいサドルだったんですが、なぜだか痛くて痛くて…。 そのうち慣れるだろうと思って我慢していたんですが、全然慣れることもなく、ずっと痛いまま「こういうものなんだ」と自分に言い聞かせながら乗っていたものです… 「これは、クロスでこのざまなんだから、ロードバイクなんかはさぞかし痛いんだろうなぁ…」 ロードを買う前は、ずっとそんな不安を抱えていました。 で、半年後に初めてのロードバイク「マドン4.5」を購入したわけですが…。 実は初乗りの時から、お尻が全然痛くなかったのです。 TREKのロードバイクの完成車にはだいたい「アフィニティー」というボントレガーのサドルが付いてくる(当時は)のですが、これがピッタリ合ったのか、クロスバイクのサドルより明らかに硬いのに、走っていると不思議と全然痛くならなかったのです。 こうしてロード購入と同時にお尻の痛みからは解放されていたせいか、「サドル沼」とは無縁の自転車ライフとなったわけです…。 マドン4.5の完成車に付いていたのは、「アフィニティー」のRLというグレード。 いろいろなパーツを換えていく中で、サドルも上位グレードにあたる「アフィニティーRXLカーボン」に換えたわけですが、パット量は大幅に少なくなったにもかかわらず、やっぱりしごく快適で痛みとは無縁でした。 その後、ドマーネ6“pcblue号”を購入した後は、その「アフィニティーRXLカーボン」を移植。レーパン無しのジテツウ仕様となったマドン4.5は「アフィニティーRL」に戻し、両方の自転車ともに痛み無しの快適なライドを繰り返してきたわけですが… 昨年、「デュラ騒動」のどさくさに紛れてpcblue号のサドルをずっと憧れだった「チームイシュー」に交換。 アフィニティーとは見るからに形状は違うものの、それまでロードではお尻の痛みとは無縁だったこと、さらに購入前にショップでチームイシューを試乗させてもらった時にも大丈夫だったことから「アフィニティーRXLカーボン」→「チームイシュー」となったわけですが… 告白します。 交換直後のライドから、ずっとお尻が痛かったんです…。 もちろん、憧れ続けていた「見た目」は最高にカッコいいので、「認めたくなかった」というのが正直なところでした。 普段の江戸川CRちょい乗りの時も、お山でも、そしてあの銚子200㎞ライドの時も… はい、実は泣きたいくらい痛かったんです。。。 でも、認めたくなかった…(涙)。 よくお尻の痛みの原因は「ポジション」と言われるので、自分なりに半年間、いろいろなポジションを試したり、サドルの前後位置や高さ、座る位置等を試行錯誤してきました。 またライドスタイルも、座りっぱなしではなく意識的にダンシングを多めに織り交ぜてみたり、前傾姿勢を意識してみたりもしたんですが…。 もう100㎞以上走った時に痛み出すとかいうものではなく、走り出してすぐに痛み出すという現象は変わりませんでした。 その「痛みの種類」を自分なりに分析してみると、実は自分の中で原因ははっきりとしていました。 「チームイシュー」はいわゆる「かまぼこ型」の形状で、極端に言えば座面が丸く盛り上がっている形状をしています。 で、クッション(パッド)は意外と厚くて軟らかいのです。 ようは、座った時にお尻に「食い込む」ような状態となって、点で痛みが出てしまうんです。 座骨や尿道が痛むのではなく、「点」です。 何となく分かります? 後方の座面が広くなったところに座るようにしてみても、やっぱりこの痛みは変わらず襲ってくるのでした…。 クッションが軟らかめなので、よけいに押しつぶされてグイっと食い込むような感じになってしまうんですよね。 試乗の時はちょい乗りだったのでパッドの「軟らかさ」だけが印象に残って、「あ、意外と快適だなぁ」なんてところで印象が止まってたんですね。 もちろん、「チームイシュー」は素晴らしいサドルだということは言うまでもないことだと思うのですが、つまりは「相性」なんだと思うんです。 クロスバイクの時のサドルはあんなにフカフカで軟らかかったのに、すごく痛かった。 …ということは、「軟らかめのかまぼこ型」のサドルより、「硬めで平ら」なサドルの方が自分に合っているのではないか、と… そんな悩みを今日、ショップの「サドルマニア」こと最上店長にぶつけてみました。 素人が悶々と考えているより、やはり「プロ」に聞いてみるのが一番ですから。 見るたびに違うサドルが付いている…というほどの自他ともに認めるサドルマニアの最上店長の見解は…? 「痛みの原因が『食い込み』とはっきりしているので、やはり根本的にサドルの形状そのものが合っていない可能性が高いですね。100㎞以上走ったところで痛み始めるとかであればポジション方向の原因が考えられますが、走り出して早めに痛み始めるということであればなおさらです」 う〜ん、やっぱり…。 「アフィニティーで問題がなかったということであれば、やはり『平ら系』のサドルの方がpcblueさんには合っているのかもしれません」 ですよね… でもですね、店長。 男の子としては「アフィニティーに戻す」というのはですな、アレなんですよ… ここで店長の眼がキラリと光ります(笑)。 「お話を聞いた感じでは、ボントレガーのラインナップの中で『アフィニティー』以外だと『モントローズ』が合いそうなんですよね。ただ…」 はい、「白」がないんですよね。 「おっしゃるとおりです。なので、ホワイトありきで『アフィニティー』以外となると、『セラーノ』か『パラダイム』になりますよね。『セラーノ』はパッと見は『チームイシュー』に形状は似ているんですが、意外とパッドやベースがしっかりしていて沈み込まないので、ものすごく快適性の高いサドルなんですよ。あっ、『アフィニティー』もモデルチェンジしてますので、快適性がさらに高くなっていますが…(苦笑)。あとは、ボントレガーにこだわらないで、他のメーカーも選択肢に入れてみるか、ですよね」 う〜ん… 「『パラダイム』は『モントローズ』と同じく穴空き系のサドルですが、『モントローズ』に比べると単純に言って『硬め』です。特に最上位グレードの『Paradigm XXX Carbon』となると、軽量性を全面に押し出していることもあって、パッドはかなり薄めです。ただ、pcblueさんが軟らかいサドルの方がむしろお尻が痛くなったように、一概にパッドが薄いから痛くなる…というわけではないのがサドルの面白いところ。極端な話、形状そのものがバッチリ自分に合うと、パッドが無いサドルでも全然平気だったりするんですよ」 う〜む… 確かに、店長の言うことは分かるような気がしました。 「チームイシュー」が悪いサドルというのではまったくなく、ただただ形状が自分のお尻に合わなかった、というだけなんですよね。 最高にカッコいいんだけどなぁ…(涙)。 ここで店長がトドメの一撃。 「ボントレガーのサドルに限り、『30日間満足保証プログラム』というサービスがあって、購入日から30日以外であれば、どんなに酷使しても破損がなければ返品か他の種類に交換が出来るんですよ(レシート&パッケージが必要)。例えば『セラーノ』を購入してがっちり乗ってもらって、もしも同じように痛みが出るならば返品してもいいですし、新型の『アフィニティー』に交換してもいいですし…というサービスです」 おおお、なんという太っ腹なサービス! この「一撃」、僕の背中を押すには十分でした… しばし店長とあーでもないこーでもないと話し合い、あらためて座骨幅も計り…(Mでした) たまたま店内に在庫のあった「あるサドル」を思い切って購入しましたよ。 さてさて、これは「サドル沼」の入口となってしまうのか? はたまた「運命のサドル」となるのか!? (つづく) にほんブログ村
by pcblue
| 2015-06-09 21:04
| 自転車のこと
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Comments(6)
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勇者
at 2015-06-09 23:32
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pcblueさん こんばんは。
サドルて相性があるんですね。お尻が痛くなるのはポジションのせいだと思ってました。お尻あまり痛くならないので(痛くなる程長距離乗って無いからかな?)流石プロ‼︎ポジション完璧。腰痛くなるけど…て思ってました。レーパン履く勇気は1ミリもないので、お尻痛い病にかからない今のサドル大事に使います。勉強になりました‼︎ サドル相性合うと良いですね。沼にハマっているブログも読んでみたいですが(笑)
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tokyo_terry at 2015-06-10 07:57
pcblueさん、おはようございます!
マクロ撮影した写真で次期候補サドルを当てるクイズですか?(笑) ボントレガーには30日間満足保証プログラムってのがあるんですね〜。 そんなん聞いたら、ボクも試してみたくなりました。 長時間乗ると、デリケートなトコロがしびれてくるんで(笑)
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pcblue at 2015-06-10 12:05
♪勇者さん♪
こんにちは! お尻の痛み、やはりたいていはポジションや乗り方に起因するみたいですが、相性もあるみたいです。チームイシューとは相思相愛だと信じたかったんですが…。この痛みだけはガマン出来ませんでした。 勇者さんはいきなりよいサドルに出会えたみたいですね。レーパン無しで大丈夫なら本物ですよ〜!
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pcblue at 2015-06-10 12:08
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りゅや
at 2015-06-11 16:47
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ご無沙汰しています。認めたくない気持ち、なんとなくわかりますね。実は銚子の前後でサドルを前に出したって話で、悩まれていることに薄々気がついていたのですが、まさかそれほどとは(^^;
サドルを裏から見ると、チームイシューにも実はくぼみがあります。比べるとわかるのですが、結構それが前寄りなんですよね。つまり、サドルのスイートスポット的には前重視なのかな?って感じです。 私も始めは鼠蹊部がちょっと当たるなって思いましたが、すぐ慣れました。慣れれば前後にポジションを取りやすく、腰周りの動きを邪魔しない印象です。 カンチェラーラなんか、限界までサドルを後ろに出し、アタックするときはケツに突き刺して乗っていますがw あと、細かいことですが、Affinity Rグレードじゃないですかね?同じ年式の4.5乗りとして気になりましたw
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pcblue at 2015-06-12 06:44
♪りゅやさん♪
そうなんです、認めたくなかったんです。。。 ご推察のとおり、銚子ライドの時も試行錯誤しておりました。一瞬、いい感じだったんですが。あの後、いったん後ろに戻して、またジリジリと前に…みたいなこともやってみたんですが、どうにも。。。 もちろん、使う人が使えば最高のサドルなんだと思います。 はい、アフィニティー「R」でしたね。失礼致しました〜汗。
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by pcblue カテゴリ
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