トレック乗りにとっての目標であり「夢」は、やっぱりフルオーダーの「プロジェクト・ワン」でマドンかドマーネの上位機種を手に入れること。 僕もご多分に漏れず、マドン4.5を購入した直後から、将来に向けて「プロワン」ヘソクリ貯金を開始したわけですが…。 半年後にひとつ、大きな問題が勃発。 ドマーネが発売されたのです。 ドマーネは、純レース仕様のマドンに対し、同じくレースで戦える仕様でありながら、より快適性とエンデュランス性能をプラスしたバイク。 一番の特徴は「ISO SPEED」と呼ばれるシートチューブの構造で、トップチューブとの接続部にベアリングをかませることで、シートチューブがしなってお尻へのショックを大幅に軽減しているのです。これはレースに出る予定が今のところまったくない僕のようなライダーにとっても、すごく魅力的に思えました。 もしもドマーネが発売されなければ、迷わずマドン一択。 しかしドマーネが出たことで、狂おしいまでの苦悩が始まったのです。 さらにさらに、昨年はマドンがフルモデルチェンジを果たし、KVFというエアロ仕様に。 ますますカッコよくなってしまいました。 ドマーネ6が出た時も、マドン7が出た時も、ショップでちょこっと試乗させて頂きました。 その感想は、、、「どっちもいい!」(笑)。 そして今年の夏、ヘソクリ貯金もだいぶ貯まってきたところで、あらためてショップで両者を乗り比べる機会に恵まれました。 まず最初に乗ったのは、マドン7。 マドン7は、言わずと知れたトレックのフラッグシップ。 レースでプロライダーが駆るモデルですから、とんでもなく軽く、まさに空を飛ぶような浮遊感が味わえました。試乗車がアイオロス3D3+デュラエースの最軽量仕様だったこともあり、もう何て言いますか(笑)、漕げば漕ぐほどどこまでも加速していくような、心臓が爆発しそうな感覚を味わいました。エアロ形状に関しては、とてもじゃないですが僕の脚では体感しようもないですが、走っていても目に入ってくるヘッド&ダウンチューブのゴツいKVF形状などは、やっぱりカッコいい。「所有感」は、やはりマドン7に軍配、という感じでした。 そして、思ったよりも全然、乗り心地がいいことに驚きました。 マイバイクのマドン4.5はロングライド向けで、かなり軟らかめのフレームだと言われてますし、実際に自分でもそう感じていましたので、マドン7はさぞかし硬くてカンカンしてるだろうな…と予想していたんですが、意外や意外、確かに硬さは感じるんですが、思った以上にマイルドなのに驚きました。特にお尻に伝わってくる振動は想像を大きく下回るもの。これはブレーキをBB下に移動したことで、不必要な剛性を落としているからとのことでした。 この予想外の乗り心地の良さには思わず「う〜ん、ドマーネいらないかも…」と思ってしまうほどでした。正直、乗り比べるまではドマーネの方に心が傾いていたので、これには参りました。マドン7の方が高いですし…。 そして、次にドマーネ6。 こちらは、マドン7とは対照的に、「硬い」という印象でした。 えっ、と思われる方もいるかもしれませんが、想像していた以上に「硬い」のです。 しかし、ただ硬いのではなく、不思議な硬さでした。 「ISO SPEED」というシステムでシートチューブがしなるので、お尻は快適です。 ただ、ポヨンポヨンとするほどではなく、あくまでもロードバイクの範疇での快適さ。路面の情報はしっかりと伝えてきます。 驚いたのは、フレームのダウンチューブからBBにかけての剛性感が半端じゃなく、僕の感想では、マドン7よりも「硬い」と感じてしまったのです。何か、その部分だけ金属で出来ているかのような、そんな重厚感でした。発売直後にも試乗していたのですが、短時間だったので、今回じっくりと試乗してみると、お尻の快適さよりも、下回りの硬さが強く印象に残りました。 そして改めて感じたのが、その下回りの剛性感とホイールベースの長さ、フロントフォークの形状が生み出すとんでもない安定感! まるでハンドルを固定してあるかのようにビシっとした直進性は、ものすごく魅力的に感じました。 ダンシングでバイクを振った時の剛性感もものすごく、案外、登りもいけそうだな、と。 それに、これ、きっと山の下りで安心だろうなぁ、と…。マドン7が「ヒラリヒラリ」という感じなのに対し、ドマーネ6は「どっしり」という表現。バイクを自由自在に振り回すような楽しさはないですが、安心安全にどこまでも走って行けるような、そんな頼りがいのある感触がありました。 僕は山、つまりヒルクライムも好きなのですが、タイムを競ったり、自分でTTしたり…ということはありません。あくまでも景色を楽しみながらのんびり登って、へっぴり腰で下ってくるのみ。 そう、下りが怖いのです。 普通、ヒルクライムをするなら迷わずマドンなのでしょうが、僕はそうは思えませんでした。 確かにヒルクライムは好きですが、平地も走りますし、ロングもやりたい。 基本、「ゆるゆる」ですので、「マドン7じゃなきゃダメ!」というのはまったくなかったわけです(「だったらマドン4.5で十分だろ」というのは置いといて頂いて…)。 ドマーネ6の試乗車はアルテグラコンポで、ホイールはデュラC35。確かにマドン7に比べれば重い感じはしましたが、そこは不思議とあまり気になりませんでした。 とにもかくにも、マドン7とドマーネ6の乗り比べの印象は、マドン7が「思ったより乗り心地がいい」となり、ドマーネ6が「思ったよりガッシリとした硬さがある」という、ますます悩みが深まるという、非常に困った結果になってしまったのです(苦笑)。 【結論は再び深い霧の中へ…】 にほんブログ村
by pcblue
| 2013-09-26 06:09
| 自転車のこと
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