5月19日、代休。 天気予報は快晴マーク。 もちろん、お山に行きますよ! 8時、所用が済んだらいそいそとヴェル号にpcblue号を積み込んで… 走り出したはいいけど、行き先はそこから考えるいつものアバウトな感じ(苦笑)。 「また筑波かなぁ。でも、秩父方面もいいなぁ…」 三郷南から外環道へ。 高速の混み具合で行き先を決めるという、いつもの行き当たりばったり。 ただ今回は外環に入ったということで、何となく第一候補は秩父方面かなぁという感じ(筑波なら迷わず常磐道の流山インターですから)。 外環に入ってすぐに現れるのが、首都高&常磐道への分岐。 首都高はいつもコミコミだから、ここは普通にスルーかな…と思ってると、なんと、首都高方面順調の表示が目に飛び込んできました。 「おおお、珍しい!」 万年渋滞の首都高。特に三郷から葛西に抜ける6号向島線の渋滞はひどい。しかしこんな朝のラッシュ時に渋滞していないなんて、本当に珍しい! これってたまたま? それとも首都高値上げの影響??? 短区間だけ外環料金払っちゃったのと、高くなった首都高料金がちょっと痛い(我が家では自転車時はETC禁止&自腹/涙)けど、気が付いたら左に方向指示器を出していました。。。 「よし、あそこに行こう!」 目立って混んでいるのは万年渋滞区間の両国JCTの合流だけで、あとはスムーズに車が流れます。 大都会東京。みなさん、真面目に通勤中かな? 申し訳ない気持ちでさらに首都高を快走し… 渋谷線も奇跡のガラガラ。やっぱり値上げの影響? 車はそのまま東名高速に入って… 東名を走る機会ってあんまりないので、思わず海老名SAに立ち寄り。 富士山方面に向かう途中なのでしょうか。あちらの国の方々で、大変賑わっておりました。 そして… SA内のパン屋さんに、何やらあやしげなものを発見。 朝ごはんはしっかり食べてきたのですが、思わず購入してしまいました…。 車に戻って実食。 そして、「パンとシュウマイは合わない」という事実を確認…(汗)。 気を取り直して、ナビに「伊勢原総合運動公園」をセット。一緒に購入したポカリを飲みながら、SAを出ます。 東名も順調に流れて、厚木インターで伊勢原方面に流出。 インターからの一般道が少々混んだものの、車は雰囲気のいい大きな運動公園の駐車場へと導かれました。 いよいよ今日、あの憧れの「ヤビツ峠」にチャレンジするんだ! 関東ヒルクライマーの聖地、ヤビツ峠。 自分の中では、長らく「いつかいってみたい所リスト」の筆頭に上がっていた場所です。 以前はそちら方面に住んでいたというショップの店長からも、以前からヤビツ峠の話は聞いていて、「一度は行ってみて下さいね〜」と言われてたっけ。 海老名SAにいる時に急いでネットで拾った情報によれば、ここ伊勢原総合運動公園にデポしての周回ルートが一般的なようです。 準備を整え、10時前、いざ出発ですよ! 伊勢原市総合運動公園を出た後は、「分れ道」という交差点(本当にこの名前!)から県道63号線を南下し、国道246号線を目指します。 天国か地獄か、運命の分れ道…。 なーんてことを考えながら東名高速をくぐって少し走ると、上の写真の交差点「市役所前」に出るので、ここを右折。国道246号線を秦野市方面へと走ります。 国道246号線は、いわゆる国道6号線的な大きな幹線道路。 乗用車やトラックがビュンビュン…というより、ずっと渋滞が続いているような感じで、その脇を慎重に走ります。 微妙なアップダウンもあり、「アップ代わり」というには、ちょいとキツめ…。 気温も高く、すでに25℃を越えてきていますよ。 あと感じたのが、とにかくセブンイレブンが多いこと(笑)。 いやほんとに多いんですよ! ここってセブン&アイのお膝元!? 右も左も、お客さんを取り合いになっちゃうんじゃないかと心配になるほど、とにかくセブンイレブンだらけなのです。。。 目指すセブンイレブンはいったいどれだ〜。 ヒィヒィ言いながら246をゆっくり進んでいくと… 紛らわしいセブンイレブンをひとつやり過ごすと、その先には… ここが憧れの「名古木交差点」。 ここが憧れの「名古木交差点」のセブンイレブン…。 なんかこの時点ですでにかなりの達成感(笑)。 「名古木」と書いて「ながぬき」。 これなのね、店長〜!(笑) 人生でセブンイレブンにこんなに心ときめいたのは、初めてかも。 名古木交差点にあるセブンイレブンこそ、ローディー達がこぞって補給食を購入し、ヤビツ峠に向けてスタートしていくという、かの有名なセブンイレブン…。 この日も朝から「いかにも」という感じのほっそいローデイー達がひっきりなしに店内を出入りしています。 そしてもちろん、わたくしも… 購入した塩むすびをバックポケットに突っ込み、ひとつ深呼吸して、いざ。 ヤビツ峠ヒルクライムのスペックは、全長約11㎞、標高差659m、平均勾配5.6%…といった感じ。 最大勾配は10%くらいらしく、子の権現や筑波十三塚、富士あざみラインのような「どうしようもない激坂」はない模様…。 しかしなぜ、「聖地」と呼ばれるほどにこれほどまでの多くのヒルクライマー達を惹き付けるのか…。 その秘密を、ついに自分の目と脚で確かめられるチャンスがやってきたのです。 感動で興奮しながら、勢いよくセブンイレブンを出発していきますよ! セブンイレブンをスタートした後、序盤は写真のような普通の市街地が続きます。 道路は広く綺麗で、乗用車やバスがビュンビュン。「どこかで見たことあるなぁ」とデジャブを感じていたら、赤城山ヒルクライムのスタート直後に似ていると気付きました。 しかし、この序盤区間の斜度がなかなか…。 九十九折でもなんでもなく、ほぼ直線上であることも、なにげに246で削られた脚と精神にグっときます。 登っている最中も、上から次々とほっそいローディー達がすごい勢いで下ってきます。 このルートを何度もおかわりするのでしょうか。 う〜ん、速そう…。 幸いにして後ろからバビューンと抜いていくローディーに遭遇しなかったので、心折れることなくじわじわと登っていきます。 早く森の景色にならないかな〜!? 大きな鳥居のあるあたりから、ようやく生活感溢れる市街地の景色も減退していき、少しずつ「山」の雰囲気に。 そして、ヒィコラ言いながらさらに登っていくと、右側に趣きのある水車小屋が…。 いつもなら迷わず立ち寄って撮影タイム…というところですが、なんたって今、登っているのはヤビツ! まだまだ序盤。こんなところで…… 「蓑毛自然観察の森」というらしく、可愛らしい水車小屋にポピー畑、トイレなんかもありましたよ。 時間があったらもう少し散策したかったなぁ(ヤビツはどうした!?)。 大変失礼いたしました…(コホン)。 蓑毛自然観察の森を出て、ヒルクライム再開です。 「もういい加減、市街地区間は終わりにしてくれ〜」なんて思いながらペダルを回していたら、そんな願いが天に通じたのか… 丸型激坂マークはほんの一瞬でしたが、この後、雰囲気は一気に「森」となって、道も蛇行を始めました。 そうそう、そうこなくっちゃ。 道路は広く、「林道」という雰囲気ではないですが、新緑も眩しい「すんぱらしい」ロケーションじゃないですか! ヤビツ峠って超メジャーなわりには、道中の写真とかがあんまりネットにも上がってないんですよね。だってほら、みんなタイム計測でそれどころじゃないでしょうから…。 足付きに微塵の抵抗もないワタクシめが、みなさんの代わりに写真撮りまくりますよ! 【これが知られざるヤビツアタックのロケーションだ!(まだ序盤)】 雰囲気的には、今まで走ったことのある中では、東秩父の定峰峠アタックのルートに似ているでしょうか。 森の中に入って道が蛇行を始めてからは、斜度もそこそこ。 確か定峰も5〜6%くらいの坂がダラダラと続くイメージでしたから、それに近い感じです。 加えて、森に囲まれているわりには道幅は広く、確かに「林道」の雰囲気ではないですが、タイムアタックをしたりダウンヒルには安全で見通しもよく、そちら方面で人気があるのも頷けます。 グギギギギ…という感じの激坂がないことが少々もの足りない…と感じるようになってしまっている自分が少し怖いですが、とにかく走りやすく快適なヒルクライム、という感じなのです。 しかしそれでも中盤を過ぎる頃から道幅は適度に狭くなり、「山」の雰囲気が増していきますよ。 時折視界が開ける場所もあったりして、とにかくその塩梅が「適度」。 刺激のある「激坂」がなくても、「登っていてこんなに楽しい坂があるんだなぁ」という感じです。 交互に押し寄せてくる緑のトンネルと眺望のコントラストを楽しみながら… う〜ん、なるほど。 ここまで「飽きさせない」感じは、確かに他にはないかも…。 全長約11㎞という長さは、ヒルクライムルートの中ではけっこう長めの部類に入ると思います。 不動峠などは4㎞くらいですから、勢いで「えいや!」と登れちゃったりもするんですが、10㎞以上となるとそうはいきませんよね。 しかし、その長さを「長い」と感じさせないのが、ここヤビツの不思議…。 登りながらも「ああ、また来たいなぁ」なんて思えちゃうほど、登っていて本当に気持ちがいいのです。 あの単調極まりない富士スバルラインとはえらい違い!? このままもう少し登っていたい…と感じていたのに、前方になにやら見えてきましたよ… いつかやってみたかった「立て掛け」…。 いつか撮りたかった写真…。 いったい今まで、何人の方がここにバイクを立て掛けて写真を撮ったことでしょう。 どことなく風格のあるその木製の看板と、置かれたバイクによって少しだけえぐられたような地面…。 ちょうどタイミングがよかったのか、他にほとんど誰もいないのをいいことに、pcblue号を置いたまま、しばしその光景を眺めていたのでした… ほどなくしてワラワラとローディー達が登ってきたので、裏っ側に待避(笑)。 はてさて、ここで我に返ってサイコンをチェック。 はたしてどんぐらいかかったの!? 凄く速い人だと30分くらいで駆け上がるというヤビツTT。 40分切りで「速い」ということになるらしいです。 なんでもあの土井雪広さんなどは、スーパー本気じゃなくて26分台だったとか(スゴッ!) …ま、遅いのは承知の上。楽しんだからいいんです(キリッ)。 ついに実現した聖地・ヤビツ峠アタック。 やっぱり一度は来ておいてよかったな…と思わせる、素晴らしいヒルクライムルートだったのでした。 〈つづく〉 にほんブログ村
by pcblue
| 2016-05-20 12:27
| ヒルクライム
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Comments(10)
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りょうたパパ
at 2016-05-20 13:23
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pcblueさん、こんにちは!
ヤビツ峠いい雰囲気ですね。 pcblueさんの詳細な解説と素晴らしい写真で、次回行く時の参考になります(いつになるか?笑) 是非後編も詳細な解説付きでお願いします(^_^) 楽しみにしてます!
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pcblue at 2016-05-20 14:25
♪りょうたパパさん♪
こんにちは! 勢いで行ってしまいました。。。 なかなかに遠いですし(家庭的に自走はムリですし…)、高速料金もかかるので、勢いがないと行けません(キリッ)。 少しでもみなさんの参考になればと(タイムは参考にしないで/汗)、後編も気合いれて作ります!
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kirisei at 2016-05-20 17:49
pcblueさん、こんにちは!
行きましたね〜! よ〜く自転車ブログで見かける所ですね。 でもほとんどが『名古木』の交差点と、『とったど〜!』の看板ばかりで、こんなに途中の詳細がわかったのは初めてでとても参考になります(多分行きませんが(笑)) 後半も楽しみにしております。
ほんと、ほんと!
名古木交差点とピークの看板以外の景色見たの初めてです、ありがとうございます~!
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pcblue at 2016-05-20 19:49
♪kiriseiさん♪
こんばんは! 行きました〜。 いえいえ、僕も名古木の交差点と看板前で大ハシャギでしたよ(笑)。まあでもヤビツでも「速く走ろう!」と微塵も思わなかったので、いつもどおり足付きまくりで写真とりまくりでした。ええ、満喫してきましたよ(笑)。
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pcblue at 2016-05-20 19:51
♪T.Aさん♪
同じく、ヤビツもいつものスタイルで満喫してきました♪ たぶん、週末のひとり朝練時よりもまったりモードでしたよ。せっかくの山ですし、せっかくの聖地、楽しまねばっ。 しかし、次回はもう少しシャキシャキ登ってみようかな、と(爆)。
Pcblueさんこんばんわ、pcblueさんは1時間位ですか~、自分はもっとかかりましたよ♪ロードバイクに乗ってからヤビツで初めて下ハンドルの使い方を学びました♪それとヤビツ峠は表ヤビツと裏ヤビツの二つの顔が有るのはご存知ですよね?
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fukimiso1107 at 2016-05-20 20:09
pcblueさん、こんばんは。
たしかにヤビツ峠の写真は頂上の看板ばかりが溢れているので、貴重なレポートありがとうございます。 ヤビツ峠(裏から)までならギリ自走で行ける距離なので、いつかは行ってみたいです。ただ僕も他のロード乗りにバンバン抜かれると心がすぐ折れるので、行く決心がつかない(笑) 宮ヶ瀬湖は少し前に走ったことがあるので、pcblueさん視点でのレポートが楽しみです!
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pcblue at 2016-05-20 20:18
♪D.S.Dさん♪
おおお、今、後編アップいたしました(笑)。 まるで計ったように1時間でした。写真を撮らなければもう少し速く登れそうな気もしますが、写真撮るために休憩しているからこそのタイムとも言え…。ま、タイム的にはこんなもんでOKです♪
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pcblue at 2016-05-20 20:21
♪ふきみそさん♪
こんばんは! この日は幸運にも自分が登っている時はひとけがなく1台くらいにしか抜かれることはなかったのですが、上に着いて看板写真を撮り終えた頃にどわ〜っとたくさんのローディーが登ってきて、かなりビビりました(苦笑)。やっぱり人気あるんですよね〜。僕も3台以上に抜かれたら、さすがにちょっと傷ついたかも⁉︎ 宮ヶ瀬湖、いいところですねぇ〜! 思った以上に広大で、感動しました。
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by pcblue カテゴリ
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