挑戦。ひとり富士ヒル! その3

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「馬返し」。



名前がもう、ヤバいです…。







スタートから6㎞地点に現れるほんの一瞬の下りは、まさに「気休め」。

その直後からまた道の両脇は森に覆われたかと思うと、それまでとは明らかに様子の違うおかしな斜度の坂が目の前に…。









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道が林道のように狭くなるわけではないので圧迫感はないのですが、斜度は明らかに尋常ではないシロモノ。

間違いなく15%以上はあろうかと思われる坂が。

しかもその坂、緩まることなく連続して次から次へと湧いて出てくるのです。






これか…。






ご覧のように写真を撮っているので足付きしまくっているわけですが、それでもキツいキツい!

ここを足付きなしで駆け上がっていくなんて、僕には想像も出来ません…。

あいにく僕は足付きにはなんの抵抗もこだわりもないので、写真の数だけ足付きしたということで(笑)。







サイコンの速度表示はひと桁…どころか、5キロ以下を行ったり来たり。

気を抜くとコケそうになるのをどうにかこらえながら、ゴリゴリダンシングでかろうじて前に進んでいる感じ。

しかしそのダンシングも、ちょっと気を抜くとウェット気味の路面のせいもあってズルっと空転してしまいます。

あと、時折現れるグレーチングがまたクセモノで、ツルッツル。その上でペダルにトルクをかけようものならスケートリンクのように後輪が滑り、一度、あと少しで落車しそうになりましたよ…。



ダンシングしてはズルっ、シッティングに戻しては立ちゴケ寸前…を繰り返しながら、「歩いた方が早いんじゃないの!?」というくらいの速度でゆっくりゆっくり進んでいきます。



少しずつ痛み出す右膝。

そして何より、背中の荷物ばズシリと重く、腰が痛い…。




ダンシングで腰を伸ばし、ズルっといきそうになってシッティングに戻して耐えて、また腰が痛くなるとダンシング。




それでも人間とは不思議なもので、この尋常じゃないヒルクライムにも体が慣れてくるようで…。

どこが最大斜度かも分からないほどムチャクチャな坂の連続なのですが、だんだん腹の底から笑いが込み上げてきて、しだいに周りの景色を見る余裕も出てきました。











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【綺麗な森!】









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【笑笑笑】














あらためて、激坂っぷりを写真で伝えるのって難しいです(笑)。


ただ、「ウィリーしそうになる坂」はこれが始めてではなく、今までに釜伏峠や子の権現、そして裏筑波などを経験したことが、精神的ダメージを最小限に食い止めてくれたように思います。


しかしあざみラインの激坂区間はホっと一息つく場面がなく、めくるめく激坂の連続攻撃なので、「こりゃもうたまらん♡」って感じです(笑)。

あと、標高もあるせいか脚より心拍にダメージが直撃してくる感じで、とにかく息が苦しい。

体重は去年よりも確実に落ちているはずですし、脚だって少しは…と思うのですが、やはりロングライド不足か単なる乗り込み不足か、心拍がダメダメですね。

ゼエゼエハアハア、情けないくらいすぐに息が上がってしまいます。








何㎞くらい激坂と格闘したでしょうか。








しばらくすると、ほんの少しだけ斜度が緩くなる区間が現れるようになります。

それでも確実に10%以上はあるはずですが、それまでがそれまでなだけに、それがまるで平坦のように感じられるくらい、もう完全に感覚が麻痺しちゃってます。










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もしかして雲の濃い標高を抜けたのでしょうか。

ここまで上ってくると急に天気がよくなってきて、清々しい青空が背中を後押ししてくれます。

空気もヒンヤリしてきますが、「寒い」というほどではなく、激坂連続攻撃にほてった体に心地いいくらい。











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終盤になっても相変わらず斜度はコンスタントに10%以上をキープしている雰囲気のつづら折りが続きますが、体が順応してくるのか、ただの錯覚か、「馬返し」に入った直後の辛さほどではありません。

それに、道ゆく車のドライバーが窓を開けて「がんばれ! あと少し!」と応援してくれるのです。

これは本当に力になりました。

きっとイベントやレースで応援してもらうのって、こんな感覚なんでしょうね〜。






さあ、ラストの激坂を越えれば…









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【!?】









突然目の前が開け、富士山と青空が広がりました。

この瞬間の感動を、忘れることが出来ません。

思わず自転車を下りてバックポケットからカメラを取り出していました。






さらに…







「がんばれーーー! ラストラストーーーー!」






こちらに気付いた交通整理のおじさんが大声で激励してくれます。

またそのおじさんに反応したたくさんの登山客の方々が応援してくれるのです。

これにはマジで感動しました(涙)。





「この道を自転車で上ってきたんでしょ!? すごいすごい!」





登山のお兄さんがそう言って近づいてきて、たいそう驚いていました。

自分でもバカだと思います、はい。







みなさん、ここなら速い遅いは関係なく、自転車乗りというだけでヒーローになれますぞ!(笑)










とりあえずふじあざみライン、五合目ゴールまで上りきった!







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〈つづく〉










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by pcblue | 2015-09-05 21:16 | ヒルクライム | Comments(2)
Commented by Tomy at 2015-09-06 09:31 x
おっあざみライン登ったんですね〜凄い!
私は何度かスバルラインを走ったけど、あざみはかなりの勾配らしく、自分では無理だろう・・・って思ってます。天気も良かったみたいだし、楽しめたでしょうね。羨ましい。後半戦楽しみにしています。
Commented by pcblue at 2015-09-06 17:14
♪Tomyさん♪
あざみライン、行ってしまいました。。。
普通、激坂と言われるところでも2、3コ上ると少し緩くなったりするものですが、ここは「激」がずーっと続く感じでした。。。でも、コースはメリハリがあって思ったよりも楽しかったですよ。Tomyさんもぜひっ(笑)。
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