「天空の楽校」ですっかり癒され、右脚の調子もいくらか回復。
『これなら何とか城峯山を上りきれるかも…』 正直、「天空の楽校」に辿り着いた時は、「右脚が攣りそうなので、もうここで引き返しましょう」と切り出すつもりでした。 でも、せっかくここまで走ってきたんだから…。 DNFの言葉をグっと飲み込んで、再び走り出します。 幸運なことに、楽校を出た後は少々の下り。 もちろんこれは難なくクリアしますが、けっこうな斜度を下ります。 …とそこで、T.Aさんがポツリ。 「下るということは、それだけまた上るんですよね〜」 ビンゴでーーーーす!!!(笑) 県道284号を下り、やがて小さな「城峯山」の看板のあるT字路。 「ニセ龍勢ヒルクライム」の時、通行止めだった道路です。 ここを右折して林道へ。 いよいよこの日最後のヒルクライムです。 【景色は最高。でも、き、キツい…】 T.Aさんのガーミンによれば、上る距離は5.5㎞。 「距離的には不動+αって感じですね」とT.Aさん。 「でも、斜度はけっこうありそうですよ〜」 あ、あのう、どれくらいあるんでしょう…。 次々と現れるつづら折り。 T.Aさんのガーミンが示す斜度は… ことごとく10%前後! 釜伏峠ほどの激坂は現れませんが、10%級の坂がコンスタントに続く感じ♡ しかし林道の雰囲気は最高で、左側に現れた見事な苔むした巨岩に、二人で目を奪われます…。 二人でこの岩にパワーをもらったような気がして、思わず見入ってしまいました…。 よし、頑張って上ろう! ここで、不思議なことが起こりました。 こまめな休憩&補給&ストレッチがよかったのか(前日から水分も意識して多めに摂りました)、 ささやかなここのところのトレーニングライドの成果なのか、 それとも3年間の積み重ねなのか… 攣りそうだった右脚の膝裏の状態が、ペダルを回すほどに回復していったのです。 「よしいけるいける!」 気持ち的にも何かふっきれたのでしょうか。 延々と続く坂も、つらいというよりは「楽しく」なってきたのです。 【何だろう、この感覚…】 【だんだん楽しくなってきた!】 【T.Aさんの走りもますます冴え渡る!】 【道端の紅葉も応援してくれます】 【だいぶ景色が開けてきました。もう少しだ!】 つらくて苦しいヒルクライムのはずなのに、どうしてこんなに楽しいんだろう…。 きっと横を並走してくれているT.Aさんも、同じ気持ちのはず。 ちらりとその横顔を見れば、それははっきりと確信できました。 さあ、峠はあともうすぐだ! 「やりましたね。石間峠っていうんですね」 穏やかな表情でそう呟きながらバイクを降りるT.Aさん。 傾いた太陽が感動的なクライマックスを演出してくれました…。 やった! 上りきったぞ! この上ない充実感に浸りながら、二人でしばらくその場で夕陽に照らされた峠の景色を眺めていました。 【つづく】 にほんブログ村
by pcblue
| 2014-11-10 18:19
| ヒルクライム
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Comments(6)
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kirisei at 2014-11-10 21:34
pcblueさん、とても充実した時間を過ごしていて羨ましいですね!
理解のある家族、同じ趣味を持つ仲間がいて、束の間の休日を楽しむ。オイラにもそんな家族(別に不満があるわけではないが・・・笑)仲間と出会えたなら休日もまた別の楽しみ方が増えるのかな〜?
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こんばんは〜
T.Aさんとご一緒でしたか!楽しいライドだったようですね〜 やっぱり1人もいいけど、人と一緒も楽しいでしょ! 次回は私もまぜてください。ただし、平地に限りますが!(笑) 天気もよくって景色も最高で、楽しい雰囲気がすごく伝わってきますね!
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パパンドレウ
at 2014-11-11 19:18
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こんばんは。私もEOSM2を使ってます。pcblueさんの写真がとてもきれいなのでいつも拝見してます!ロードバイクと林道の組み合わせがとても美しいです!
私もロードバイクを買ってしまいそうです笑
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pcblue at 2014-11-12 04:45
♪kiriseiさん♪
この一日を実現させるのに、実質3年かかりました(汗)。 でも、結果的に健康になったし、子供達との時間も取れているわけで、自転車のおかげで全てが上手く回っているような気もします。 初めてのお一人様以外のライドでしたが、最高に楽しかったです!
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pcblue at 2014-11-12 04:47
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pcblue at 2014-11-12 04:50
♪パパントレウさん♪
初めまして! EOS M2、お使いなのですね。 僕の場合、先に写真趣味があったので、自転車とカメラは切っても切れない関係で、一石二鳥という感じ楽しんでおります。 M2はジャージのバックポケットにギリギリ入る感じですが、もう少し軽くなると最高ですね。 ぜひロードバイク、買って下さい!(笑)
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